事務局長 小林洋二
会員のみなさま、2011年の暮れをいかがお過ごしでしょうか。
毎年、この時期には今年の十大ニュースが各メディアを賑わしますが、3月11日の東日本大震
災、引き続く福島第一原発事故は、きっと二一世紀というタイムスパンで考えても特筆すべき事件として歴史に残ることでしょう。世界的にも、2001年のアメリカ同時多発テロ以来の大事件でした。被災地が、もともと、医療資源の乏しい地域だったこともあり、改めて、医療の大切さを思い知らされる事件でもありました。
東京 紙子 陽子
2011年10月22日土曜日、東京都千代田区の明治大学駿河台キャンパスにおいて、「患者の権利法をつくる会」創立20周年記念シンポジウム『みんなの医療基本法』が開催されました。
秋の気配を漂わせた小雨の中、会場の大教室には100人を超える参加者が集まり、低い壇上にはずらりと七人のパネリストが並びました。コーディネーターの司会進行や基調報告は、マイクを握って立ったまま軽快に進められ、会場とパネリストの意見交換も活発になされ、活気あふれる集会となりました。三時間半と短くない講演・パネルディスカッションですが、その間、どんどんと医療基本法制定に向けて気運が盛り上がっていくのが感じられました。