神戸市 香川 直子
けんりほうニュース104号で、3月25日の世話人会において「医療記録の開示をすすめる医師の会」(以下、医師の会)にたいし、存在意義を積極的に評価し、活動を継続するよう要請することが確認されたことを知った。どのような経緯でこの問題が世話人会の議題に上げられ、どのような報告と議論の後にこの要請が決議されたものなのか、いささかの疑問を抱かずにはおれない。
日向内科 井ノ口 裕
カルテの返却が現実に行われるようになりました。今までは現実の問題ではなくて、いわばアイデアの出し合いでしたが、これからは、生身の人間が実際に行わなければならないことになります。私は、カルテの返却という事が、単に便利とか、検査の重複が無くなるとか、薬が判るというような、いわば利益に置き換えて語られるものではなく、人間とは何か、人間と人間の関係はどうあるべきなのか、職業とは何か、職業を通じての対等というのはどのようなシステムのことなのかと言う、いわば人間にとっての価値とは何かということが議論されるべきと思います。