権利法NEWS

バックナンバー「095号」

らい予防法違憲国家賠償訴訟西日本原告団  洲山 八重子

【編集部より】
先月につづき、今回もらい予防法違憲国家賠償訴訟原告の方が裁判所で訴えた意見をご紹介します。今回の語り部八重子さんは、いつもきらきらした瞳で、裁判に寄せる自分の気持ち、療養所で経験したさまざまの出来事について話してくれます。ご主人は、そんな八重子さんを優しい物腰で静かにほほえみながら見つめています。はじめてお会いしたとき、療養所に入るまでのいきさつを、既に書かれた物語のように、やわらかい声でよどみなく語った彼女の姿を、私は忘れることができません。この穏やかな一組の夫婦が乗り越えてきた半世紀以上のときの重みを、国も私たちもしかと受け止め、償わなければならないのではないでしょうか。

患者の権利オンブズマン事務局員  柿原 史恵

 

産声をあげた

「患者の権利オンブズマン」

 

患者の権利オンブズマン事務局員

柿原 史恵

 

産声を上げたオンブズマン

患者の権利法をつくる会事務局長  小林 洋二

る六月二三日、医療審議会「意見のとりまとめに向けての小委員会」は、カルテ開示法制化を先送りする内容の意見書案をまとめました。この意見書案は、患者の求めがあった場合は診療録そのものを示すことが必要という考え方を示す一方、法制化については賛成、反対の両論を併記し、結論的には「今後の医師側の自主的な取り組みと環境整備の状況を見つつ、検討すべきである」としています。この意見書案は、七月一日に予定されている審議会総会で正式に決定される予定です。

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