武 薫
序
長年の友人である久保井氏より「原稿を書いてみない?」と言われて久しい。『けんりほうnews』を拝見させていただくにつけ、皆さんのまさに「生命にかかわる」重大な投稿を見せられる。その中、私のような者が「生命にかかわりそうもない」題材をもとに、ここに文章を書かせて戴くのはおこがましい気もする。しかし、敢えて言えば「生命にかかわりそうもない」些細な出来事で、医師-患者間の軋轢が生じ、苦しい毎日を送っている患者さんも少なくないと思う。生命にかかわらずとも、患者の権利はあってしかるべきものだ。