権利法NEWS

バックナンバー「237号」

事務局長 小林洋二

【世話人会の報告】

 4月12日13時から、東京の明治大学駿河台キャンパス研究棟会議室で、今年度第二回の世話人会が開催されました。参加者は漆畑眞人・小沢木理・木下正一郎・久保井摂・小林洋二・鈴木利廣・高岡香・高梨滋雄・堤寛・中村道子(五十音順・敬称略)の各世話人。また公益社団法人日本医療社会福祉協会の役員の方々がオブザーバーとして参加されました。

医療基本法要綱案市民向けパンフレットについて

 小林のレジュメと、小沢世話人のイメージをもとに意見交換を行いました。

 医療基本法が、個別の問題を解決する法律ではなく、医療政策の基本原則を定める法律であることから、市民の方々にアピールすることはなかなか容易ではありませんが、「医療基本法とは?」「なぜいま医療基本法が必要なの?」「医療をめぐる問題とは?」「医療基本法ってどんな法律?」といった項目の分かりやすい説明に続いて、以下のようなセールスポイントを強調することになりました。

最相葉月著・新潮社

1800円

 「絶対音感」「青いバラ」等、丹念な取材に基づくノンフィクション作家として知られる著者による最新作です。心の病に苦しむ人と接することの多い中、アメリカ文学には当たり前のように登場するセラピストとの関係を築きにくく、その技量を知る基準もないことに疑問を持っていたことから、何らかのヒントを得られるのではないかと手にしました。

 一言で言えば、河合隼雄と中井久夫というこの国の心理療法を考える上で絶対に欠かすことのできない巨匠を取材し、自らも心理分析を受け、またトレーニングを受ける中で、苦しみながらも実によく書かれた過去から現在、そして将来を見据えたセラピストのあり方について書かれた本となるでしょうか。

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