東京都 弁護士 林 い づ み
七月二〇日に、第一回医療被害・薬害救済制度確立連絡会が東京・飯田橋において開催されました。同連絡会は、日本肝臓病患者団体協議会、(社)全国腎臓病協議会、スモンの会全国連絡協議会、HIV訴訟原告団・弁護団、北海道肝炎訴訟を支える会、(財)北海道難病連、日本患者・家族団体協議会(JPC)などの諸団体による懇談会を経て結成されたものです。
第一回連絡会においては、各地からの患者団体、学者、弁護士他報道関係者も参加して意見交換をしました。
らい予防法違憲国家賠償訴訟西日本原告団 洲山 八重子
【編集部より】
先月につづき、今回もらい予防法違憲国家賠償訴訟原告の方が裁判所で訴えた意見をご紹介します。今回の語り部八重子さんは、いつもきらきらした瞳で、裁判に寄せる自分の気持ち、療養所で経験したさまざまの出来事について話してくれます。ご主人は、そんな八重子さんを優しい物腰で静かにほほえみながら見つめています。はじめてお会いしたとき、療養所に入るまでのいきさつを、既に書かれた物語のように、やわらかい声でよどみなく語った彼女の姿を、私は忘れることができません。この穏やかな一組の夫婦が乗り越えてきた半世紀以上のときの重みを、国も私たちもしかと受け止め、償わなければならないのではないでしょうか。