権利法NEWS

イギリスの記事のご紹介

 

池永満さんの、エセックス留学時代の友人から、1999年4月20日付の「ガーディアン」紙のコピーが送られてきました。
イギリスの医療事故紛争処理手続が大きく変容することを伝えるものです。患者の権利オンブズマンや、日本での紛争処理手続の改革を考える上で、トピックで有用な資料かと思い、ここにご紹介することにしました。
例によって誤訳もあるかと思いますが、そこはご容赦を。

(翻訳  久保井  摂)

NPO患者の権利オンブズマン事務局
2000年1月20日

定非営利活動法人患者の権利オンブズマンは、昨年11月、国公私立をとわず全国の医科・歯科を含む大学病院(医科80、歯科29、合計109)に対して医療記録開示制度の検討と実施状況等について紹介しましたが、今日までに回答いただいた四一の大学病院(うち医科31、歯科10)における医療記録開示制度の検討・実施状況は以下のとおりです。

NPO患者の権利オンブズマン  池永  満

000年1月1日、日本医師会の倫理規定(日本医師会のホームページではPDFファイルとして公開、またしらゆり診療所のホームページ内(ここ)にもあります)による医療記録の開示制度が始まった。

全体事務局

HKのニュースで既にご存じの会員の方もいらっしゃるかと思いますが、12月12日、市民団体「医療改善ネットワーク」が「医療におけるプライバシー保護ガイドライン」を発表しました。医療情報を扱う医療機関等がこのガイドラインを参考にして患者のプライバシーを保護することを期待して作成されたものです。
医療におけるプライバシー保護が患者の権利として重要であることはいうまでもありません。
またカルテ開示法制化の議論の根拠としてもプライバシーという観点がクローズアップされています。今後の議論に非常に参考になると思いますので、同ネットワーク世話人の藤田康幸氏の了解をいただき、紹介させていただくことにしました。

NPO患者の権利オンブズマン理事長  池 永   満

者の権利オンブズマンは、長期間入院していた精神病院が患者の再入院を企図して退院時に薬の減量を行ったこと、そのため長期間の入院を余儀なくされたことなどを内容とする苦情調査申立て事件について、オンブズマン会議における全会一致の決議により申立人の苦情を支持し相手方病院に対する改善勧告を行う旨の報告書を採択し、去る12月14日までに執行するとともに、共同記者会見により事案を公表しました。

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