権利法NEWS

事務局長 小林 洋二

二月七日、東京の中央大学駿河台記念館で、本年度第一回の世話人会が開催されました。参加者は、漆畑眞人、小沢木理、亀岬陽子、木下正一郎、久保井摂、隈本邦彦、鈴木利廣、谷直樹、中村道子、平田孝、藤井信子、森田明(五十音順・敬称略)の各氏。議論は多岐にわたりましたが、主要な点のみ報告します。

 

全体事務局

昨年の総会で方針が出されたハンセン病問題に関する検証会議の提言に基づく再発防止検討会宛「患者の権利に関する要請書」を一月二六日付で提出しました。

今回は、約二〇〇の患者団体、市民団体、医療被害者団体等のほか、各県医師会、保険医協会、民医連等の医療関係団体や日本看護協会、全日本国立医療労働組合(全医労)、日本医療労働組合連合会(医労連)といった医療を提供する側の団体にも賛同を要請し、四六団体の賛同を得ることができました。賛同してくれた四六団体の内訳は、患者団体一六、市民団体一三、全国及び各県民医連七、医療被害者団体五、弁護団五です。

 

「安全かつ質の高い医療を受ける権利」及び「患者の自己決定権」等を国民に保障し、その権利を実現するため、医療提供体制及び医療保障制度を整備する国・地公共団体の責務を明らかにする法律を、日本の医療制度全ての基本としての「患者の権利法」として制定すべきです。

貴検討会において、「患者の権利法」制定に向けて積極的に御尽力いただくよう要請いたします。

 

 

小林 洋二

 前号でお伝えしたとおり、12月2日、尊厳死協会の「尊厳死法制化に関する法律学習会」に鈴木利廣世話人とともに出席してきました。

 「つくる会」には尊厳死法制化に推進する立場の方も、絶対反対という方も参加されています。私自身についていえば、この問題について確固たる見解を持てないまま現在に至っているというのが率直なところであり、先日の勉強会でも、東海大病院安楽死事件判決の射程や、成年後見制度による代理権の範囲など、専ら法律的な問題点についての質問に答えるという立場で参加しています。

浦瀬さなみ

 自己決定権でいいのではないか。それが安楽死になるか、尊厳死の域でとどまるかは神のみぞ知る、わたしたちに予知できることではない。その点で、引き合いに出したいのが、安楽死の先進国、オランダである。その実態を、三井美奈著、『安楽死の出来る国』(新潮新書)から探ってみたいと思う。帯にこう書かれている。「末期胃がんの元船長、エイズの青年、うつ状態で自殺願望の主婦、全身がんの17歳少女、アルツハイマー病の老女、小脳症の新生児、重度知的障害者、「もう十分に生きた」元上院議員……みんな安楽死で世を去った」。

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