権利法NEWS

らい予防法違憲国家賠償訴訟西日本原告団  洲山 八重子

【編集部より】
先月につづき、今回もらい予防法違憲国家賠償訴訟原告の方が裁判所で訴えた意見をご紹介します。今回の語り部八重子さんは、いつもきらきらした瞳で、裁判に寄せる自分の気持ち、療養所で経験したさまざまの出来事について話してくれます。ご主人は、そんな八重子さんを優しい物腰で静かにほほえみながら見つめています。はじめてお会いしたとき、療養所に入るまでのいきさつを、既に書かれた物語のように、やわらかい声でよどみなく語った彼女の姿を、私は忘れることができません。この穏やかな一組の夫婦が乗り越えてきた半世紀以上のときの重みを、国も私たちもしかと受け止め、償わなければならないのではないでしょうか。

患者の権利オンブズマン事務局員  柿原 史恵

 

産声をあげた

「患者の権利オンブズマン」

 

患者の権利オンブズマン事務局員

柿原 史恵

 

産声を上げたオンブズマン

患者の権利法をつくる会事務局長  小林 洋二

る六月二三日、医療審議会「意見のとりまとめに向けての小委員会」は、カルテ開示法制化を先送りする内容の意見書案をまとめました。この意見書案は、患者の求めがあった場合は診療録そのものを示すことが必要という考え方を示す一方、法制化については賛成、反対の両論を併記し、結論的には「今後の医師側の自主的な取り組みと環境整備の状況を見つつ、検討すべきである」としています。この意見書案は、七月一日に予定されている審議会総会で正式に決定される予定です。

私たち「患者の権利法をつくる会」は、診療記録開示の法制化を主張し、これまで様々な機会に意見を表明してまいりました。貴会の「診療情報提供に関するガイドライン検討委員会」が今年1月12日に答申した中間報告「診療情報の適切な提供を実践するための指針について」に対しましても、さる4月2日付で貴会に対し意見書を提出しております。

厚生大臣 宮下創平 殿

 

愛知難病・障害問題研究会代表 百田道子
医療過誤原告の会代表 近藤郁男
医療事故情報センター理事長 加藤良夫
医療消費者ネットワークMECON代表 清水とよ子
医療情報の公開・開示を求める市民の会代表 勝村久司
医療と福祉を考える会代表 阿部和光
医療問題弁護団代表 佐々木 幸孝
医療をよくする会代表 吉田嘉宏
がんと末期医療を考える会事務局長 中田潤一郎
稀少難病者全国連合会(あせび会)会長 佐藤エミ子
九州・山口医療問題研究会幹事長 安部尚志
クロロキン被害者の会代表 横田軍四郎
埼玉医療問題研究会代表 赤 松 岳
財団法人北海道難病連代表理事 矢 野 肇
子宮筋腫・内膜症体験者の会「たんぽぽ」
陣痛促進剤による被害を考える会代表 出元明美
スモン広島弁護団
全国難病団体連絡協議会会長 武田治子
東京HIV訴訟原告団
地域医療評議会代表 清水春子
日本尊厳死協会代表 北山六郎
乳がん体験から医療を考える会・イデアフォー
はばたき福祉事業団理事長 大平勝美
はばたき福祉事業団九州支部事務局長 瀬戸信一郎
はばたき福祉事業団東北支部
はばたき福祉事業団北海道支部支部長 肘井博行
福岡スモン弁護団代表 上田國廣
北陸スモン弁護団代表 菅野昭夫
メディオ・医療事故市民オンブズマン広報担当 伊藤隼也
薬害オンブズパースン会議代表 鈴木利廣
薬害オンブズパースンタイアップグループ事務局長 野 間 啓
山形県腎友会会長代行 森下泰夫
患者の権利法をつくる会事務局長 小林洋二

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