権利法NEWS

編  集  部

メアリー・オーヘイガン 著
長 野 英 子 訳
解放出版社 一八〇〇円

一見不思議な本です。
著者は精神医療サバイバー(精神病・精神医療からの生還者)で、ニュージーランドで初のセルフヘルプ(自助)組織を創設した人。
本書は、彼女がオランダ、イギリス、アメリカの精神医療ユーザーのセルフヘルプ活動を回った旅の報告書ですが、各地で活動するサバイバー(この言葉は本書で初めて知りました)の生の声を記録しながら、精神医療ユーザー運動について論じています。  

患者の権利法をつくる会事務局長  小林 洋二

月18日、東京の八重洲倶楽部会議室にて開催された世話人会で、当初10月23日に予定していた第9回総会を11月21日に延期することが決定されました。新たな日程・場所は次のとおりです。

東京都  弁護士  林  い づ み

月二〇日に、第一回医療被害・薬害救済制度確立連絡会が東京・飯田橋において開催されました。同連絡会は、日本肝臓病患者団体協議会、(社)全国腎臓病協議会、スモンの会全国連絡協議会、HIV訴訟原告団・弁護団、北海道肝炎訴訟を支える会、(財)北海道難病連、日本患者・家族団体協議会(JPC)などの諸団体による懇談会を経て結成されたものです。
第一回連絡会においては、各地からの患者団体、学者、弁護士他報道関係者も参加して意見交換をしました。  

東京都  弁護士  鈴 木 敦 士

 

月一三日午後一時三〇分 らい予防法人権侵害謝罪国家賠償請求訴訟の第一回口頭弁論が東京地方裁判所一〇四号法廷で開かれた。東京都東村山市にある全生園にいる原告のみならず、群馬県草津町にある栗生楽泉園にいる原告も朝早く療養所を出発して駆けつけた。雨が降って足下の悪い中、原告以外の療養所入所者、支援する会などの傍聴者が詰めかけ、一〇四号法廷は東京地裁で一番大きい部類の法廷であるが一〇〇席近くある傍聴席は満員であった。原告代理人席も満員で、普段廷吏の使っている机の奥までいすを並べても足りず、証人用の長椅子を原告席に寄せて原告代理人が座った。  

患者の権利法をつくる会事務局長  小林 洋二

月1日、医療審議会は、カルテ開示法制化を先送りする内容の答申を行いました。これで、約二年間続いてきたカルテ開示法制化の議論は、厚生省サイドに限っていえば一段落ということになりそうです。非常に残念なことですが、勿論これであきらめるわけにはいきません。前号でお伝えしたとおり、議員立法へ向けての働きかけを始めます。

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