権利法NEWS

事務局長  小林  洋二

11月16日、東京の弘済会館で第12回総会が開催されました。採択された内容は議案書のとおりですが、患者の権利を巡る情勢に関し、補足して指摘された点がありましたので、ご報告いたします。

伊 東 隼 也 著
講談社発行1500円

世の中変わるもので、医師にとってとんでもない本が出版された(本当はこれが当たり前の事なのだけれど…)。

医師撰びから始まって、「気に入らぬから担当医を変えてほしい。」との頼み方から、病室に入ったらナースコールが鳴るか?実験せよとのアドバイス、微に入り細に亘って医療を受ける注意すべき心得が続く。

事務局長  小林  洋二

10月5日、中央大学駿河台記念館で世話人会が開催されました。

勝 村 久 司 著
岩波ブックレット
本体価格480円

けんりほうnewの読者であればみなさんご存知の「医療情報の公開・開示を求める市民の会」事務局長勝村さんの手になるそのものずばり、カルテ開示についてのQ&A問です。

バーニス・ブレッシュ/スザンヌ・ゴードン
早野真佐子訳
日本看護協会出版会
ISBN4-8180-0921-0
本体価格3,500円

ひとことでいうなら、「とてもユニークな書物」(カバー裏の推薦文からの盗用です)。
ふたりの著者はいずれもアメリカのジャーナリスト。保健、医療、看護に関する著作を執筆している著明な方らしいですが、わたくしは寡聞にして知りません。
タイトルが示すとおりに、ナースに対し、沈黙してはならない、発言することによって、ナースという職業の「可視性」を高め、それにより、その重要性を公衆に認識させ、ひいては安全なよい医療としていく主体的な力を担おうではないかと呼びかけています。しかも、懇切丁寧に「ノウ・ハウ」を指南しているところが、実にユニークといえます。

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