事務局長 小林 洋二
11月16日、東京の弘済会館で第12回総会が開催されました。採択された内容は議案書のとおりですが、患者の権利を巡る情勢に関し、補足して指摘された点がありましたので、ご報告いたします。
バーニス・ブレッシュ/スザンヌ・ゴードン
早野真佐子訳
日本看護協会出版会
ISBN4-8180-0921-0
本体価格3,500円
ひとことでいうなら、「とてもユニークな書物」(カバー裏の推薦文からの盗用です)。
ふたりの著者はいずれもアメリカのジャーナリスト。保健、医療、看護に関する著作を執筆している著明な方らしいですが、わたくしは寡聞にして知りません。
タイトルが示すとおりに、ナースに対し、沈黙してはならない、発言することによって、ナースという職業の「可視性」を高め、それにより、その重要性を公衆に認識させ、ひいては安全なよい医療としていく主体的な力を担おうではないかと呼びかけています。しかも、懇切丁寧に「ノウ・ハウ」を指南しているところが、実にユニークといえます。