権利法NEWS

第一回世話人会のご報告

 

事務局長 小林洋二

 

 1月21日13時から、東京の駿河台記念館で、本年度第一回の世話人会が開催されました。参加者は石井麦生・小沢木理・木下正一郎・久保井摂・小林洋二・鈴木利廣・高岡香・中村道子・藤井信子の(五十音順・敬称略)の各氏。

 

20周年記念シンポ記録集作成について

 ほとんどの発言者から校了済の原稿が戻ってきています。一部未了の方もいますが、最終的に2月10日〆切で印刷に廻すことになりました。出版部数は5000部です。医療基本法要綱案世話人会案が、製本された印刷物の形になるのはこれが最初なので、もう少し大目に印刷した方がいいのではないかとの意見もありましたが、世話人会はこれからブラッシュアップしていくべきものであり、5000部普及できた頃には次の案がでているはずという見通しで、この部数になっています。

 

日本医療福祉生活協同組合連合会に対する意見交換の申し入れ

 日本医療福祉生活協同組合連合会(旧・日本生活協同組合連合会医療部会)は、1991年に、「患者の権利章典」を採択していますが、採択20周年を迎えたいま、「権利章典」を発展させた新たな文書の採択をめざして組織的な討議を始めています。この機会に、わたしたちの「医療基本法要綱案」の考え方をその新しい文書に反映させていただくとともに、要綱案に対しての意見もうかがうべく、意見交換会を申し入れることにしました。この決定に基づき、週明けに申入書を発送しています。

 

「患者の声を医療政策に反映させる患者協議会」からの提案について

「患者の声を医療政策に反映させる患者協議会」事務局長の伊藤雅治さん(20周年シンポでパネリストとしてご発言いただきました)から、四月中のいずれかの土・日で、基本法制定運動のキックオフとなるような勉強会を開催したいとの提案をいただきました。この提案は、私たち「つくる会」及びH-PAC(医療政策実践コミュニティー)に向けてなされています。

 H-PACというのは、東京大学公共政策大学院のHPU(医療政策教育・研究ユニット)が主体となって開催する勉強会であり、政策立案者や医療関係者、患者・患者支援者、メディア関係者といった立場の違う者がよりよい医療政策の提案・実現を目指して活動する場であるとされています。医療基本法策定プロジェクトを生んだ医療基本法東京大学医療政策人材養成講座(HSP)の発展形かと思われます。昨年10月には、診療報酬と地域医療計画をテーマにしたシンポジウムを開催したようです。

「つくる会」としても、医療基本法制定運動を進めていくための格好の機会であり、共催も含めて、積極的に対応することとなりました。その旨、伊藤さんにお伝えして、現在、具体的な日程を調整中です。

 

医療基本法制定運動に向けての活動費

 20周年記念シンポジウムはハンセン病違憲国賠訴訟西日本弁護団からの財政支援で開催しました。記録集作成及びこれからの活動費用については、東京HIV訴訟弁護団医療と人権基金に援助を申し入れることになりました。なお同基金からは、2009年の患者の権利宣言25周年記念シンポの際にも支援をしていただいています。

 

本年度の日程

次の日程が決まりました。

 3月24日(土) 13時〜17時

       第二回世話人会 

         中央大学駿河台記念館310号室

 5月19日(土) 13時〜17時 

        第三回世話人会

        中央大学駿河台記念館350号室

 7月21日(土) 第四回世話人会

 9月29日(土) 第五回世話人会

11月10日(土) 第二二回総会 於 福岡

 7月と9月は、とりあえずの仮日程です。特に7月は、場合によっては土・日にかけての世話人合宿となる可能性がありますので、できれば7月22日まで日程を空けておいていただければと思います。

総会は、ひさしぶりに福岡です。もちろん、総会記念シンポも企画する予定です。食べ物も美味しい季節ですので、多くの会員のみなさまのご参加を期待しています。