権利法NEWS

世話人会のご報告

事務局長  小 林  洋 二

さる6月10日、本年度第三回世話人会が開催されました。

患者の権利法制化をめぐる各政党の動き

社民党の阿部とも子議員が法制局と協議していた診療記録開示法案は、医療法の一部改正という形ではなく、単行法という形を取ることになりました。非開示事由などの点についてやや曖昧な点が残っていますが、その他の点ではほぼ私たちの主張が採り入れられた形になっています。

一方、民主党は、「医療の信頼性の確保向上のための医療情報の提供の促進、医療供給体制の整備等に関する法律案」を作成中であり、世話人会ではその「骨子案」が検討されました。基本理念及び総論部分について森谷、診療上法提供及び記録開示部分について小林、安全な医療を受ける権利及び苦情解決システムについて鈴木各世話人が担当し、夏合宿で議論することになりました(これについては、世話人会終了後、法律案が当会宛に届きましたので、さらに細かい検討ができることになりました)。

医療事故被害救済・再発防止システムについて

鈴木世話人から「医療事故防止救済法要綱案の骨子」というペーパーが提出され、それに基づき議論されました。世話人会の議論を踏まえて改訂されたものを掲載しておりますので、是非たくさんの会員の皆様のご意見をお寄せ下さるようお願いいたします。これも夏合宿で検討した上、九月の総会に提案したいと思っています。

世話人合宿及び総会の件

8月4~5日の世話人合宿は後記のとおりです。当初、医療事故被害救済・再発防止システムを中心に議論する方向でしたが、社民党、民主党の患者の権利の法制化の動きが進んでいる状況を踏まえ、それに関する議論を初日の午後に行うこととしました。

総会の日程も後記の案内のとおりです。当初、9月29日午後に予定していましたが、遠方からこられる会員の皆様の便宜のため、9月30日の午前10時からに変更いたしました。同じ30日午後に総会記念シンポジウム「事故から学ぶ安全な医療」が開催されます。総会・シンポジウムに是非ご参加下さい。