患者の権利法をつくる会事務局長 小林 洋二
一〇月二四日、東京の弘済会館で患者の権利法をつくる会第八回総会が行われました。
辻本事務局長からの報告は議案書のとおりですのでご参照下さい。
議案書にもあるとおり、今年の六月に「カルテ等診療情報の活用に関する検討会」がカルテ開示法制化の提言を行っています。報告を受けての情勢討議、今後の方針に関する討議では、当然のことながら、具体的な立法化を進めるために、私たちの会がどのようなことを行うべきかという点が中心となりました。
検討会の提言を受けて、これまで行ってきたことは厚生省健康政策局宛の要請書の提出、及び衆議院の厚生委員会、参議院の国民福祉委員会の委員へのアンケートですが、今後、厚生省及び国会議員への働きかけをさらに強めることが重要です。しかしこういったロビー活動を具体的にどう展開していくのかについては、残念ながら東京在住の会員の参加が少なく、議論があまり進展しませんでした。やるべきことはたくさんありますが、やるべきことをやれないという消極的な面ばかり議論していてもしかたありませんので、福岡の事務局でやれる範囲のことをやるしかない、というのが当面の結論です。「そんなことでは生温い、自分がやる!」という方、特に東京方面在住で日常的なロビー活動を担う意気込みのある方は是非事務局までお申し出下さい。
勿論やるべきことは厚生省、国会議員向けの活動だけではありません。日本医師会宛にカルテ開示法制化についての意見を問う質問状を出すことが決まっています。できるだけ早く起案して皆様の御意見をうかがいたいと思います。また総会終了直後、全国保険医団体連合会からカルテ開示についての意見交換会の申出があり、一二月二三日に開催することが決定しています。
そのほかの議論としては「けんりほうnews」及びホームページの活用に関し、意見・要望が何名かの会員から出されました。皆さん、日常生活の中で思いついたこと、医療にかかわることでしたら何でも結構ですので「けんりほうnews」に投稿して下さい。
さて最後になりましたが、今回の総会で辻本事務局長が退任し、代わって不肖小林が新たに事務局長に就任いたしました。どこまでやれるか甚だ不安ですが、世話人会や総会で決定された方針が円滑に進むよう微力を尽くしたいと思いますので、会員の皆様の御協力をよろしくお願いいたします。