権利法NEWS

バックナンバー「220号」

 

事務局長 小林 洋二

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医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会

 さる2月15日、マスコミ各社は、厚生労働省が、医療版事故調制度の検討を再開したことを報じました。これは、昨年8月から議論が続いている「医療の安全・質の向上に資する無過失補償制度等のあり方に関する検討会(以下、「無過失補償制度検討会」と表記します)の中に、「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会(以下、「医療事故調査検討部会」といいます)」が設置され、この2月15日に第一回が開催されたものです。

大野更紗 著

ポプラ社(1400円)

 

 本書は、昨年東北大震災の直後に上梓され、初夏に出版されたもの。福島出身、上智大学仏文科大学院に所属しながら、ビルマ難民問題にのめりこんだ「ビルマ女子」として東奔西走、何人力もの働きで稠密な毎日を送っていた二十代半ば、青春を満喫すべき著者が、ある日突然の「難病」(筋膜炎脂肪織炎症候群)に見舞われ、「難」を観察する人から「難」の当事者となり、それまでまったく無縁だった医療や福祉の問題に直面せざるを得なくなって経験したあれこれがつづられている。

 

 

福岡県  中村 博則

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 2010年1月7日、国・厚生労働省は、障害者自立支援法の違憲性を訴えて全国14地裁に提訴していた障害者71名との間で、平成25年8月までに障害者自立支援法を廃止し、当事者の意見に十分耳を傾けた新たな総合福祉法制を創設することを約束する「基本合意」を交わしました。

 

福岡市 緒方 枝里

ふきのとう.jpg このタイトル、何を今さら、といぶかっておられる方も多いかもしれません。けれど、実は昨年まで、カルテ開示については、患者の権利を否定する判決しか存在していなかったのです。

 昨年の12月20日、福岡地裁で、カルテ不開示に対して慰謝料を認めた判決が言い渡されましたのでここにご紹介します。

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