権利法NEWS

バックナンバー「200号」

小林 洋二

前号でお知らせしたとおり、八月二八日にロードマップ委員会からのヒアリングが予定されています。先日、事務局から「検討会委員が特に聞きたい事項について集約したので発言の中でこれらの点に触れてほしい」というペーパーが届きました。内容は次のとおりです。

(既存の法令などを整備し、医療全体を包括するような患者の権利の体系化を行うと想定した場合)

  • 障害となる要因はありますか。あるとすればその具体的内容をご教示下さい。
  • 医療現場にはどのような影響が生じるとお考えですか。
  • それぞれに独立した行政の所掌事務、専門知識に基づくきめ細やかな施策やその根拠となる個別の法令、医療関係の資格法等について、どのような影響が生じ、実務の現場でどのような対応を取りうるとお考えですか。
  • 医療従事者の職能団体等が作成した既存の倫理・行動規範、業務基準との整合についてはどのようにお考えですか。
  • 報告書の内容と医療現場の実態に乖離した部分はありますか。あるとすればその具体的内容をご教示下さい。

なるほど。こういった反対論が予測される、ということでしょうね。というわけで、二八日には、以下のようなことを話してこようと考えています。

 

久保井 摂

8月22日、福岡市内で開催された患者の権利オンブズマン主催の表記の講演会に参加してきました。

講師は山口大学の医療環境学教授谷田憲俊さん、私にとってはあの辛く苦しいJ.アナス『患者の権利』翻訳の労苦を共にした方です。

谷田さんは元々感染症専門医です。ちょうど報道が「この時期の流行拡大」を大きく報じ始めた頃で、タイムリーな講演会となりました。

 


1